音声コーデックとは、音声を圧縮しデジタル化、またはデジタルから伸張し音声とするものです
IP電話など、VoIPで通話を行うためには音声をデジタル信号として取り扱う必要があります。
ネットワークの限られた帯域を効率良く利用するためには音声データの情報量を圧縮する音声コーデックが必要となります。
この音声コーデックとは「エンコード + デコード」という意味で、エンコーダは非圧縮のデジタル音声データから圧縮したデータを出力し、逆にデコーダは圧縮されたデータを非圧縮の音声データに復元します。
非圧縮のデジタルデータをネットワーク上に流す事はできますが、情報量が多いとリアルタイムの会話には破綻してしまうことがあります。
ネットワーク上に円滑に流しやすくするために、高い圧縮率を実現していますが音声劣化も生じます。劣化は通話には支障がないレベルとなるよう音声コーデックは何種類も規格があります。よって、ファイルデータ圧縮(ZIPやLHAなど)と異なり,完全に元と同じデータは復元はされません。
ABphoneでサポートしている音声コーデック
標準化組織 /勧告番号 |
名称・方式 | サンプリング 周波数(KHz) |
ビットレート(Kbit/s) | フレーム長(msec) | 原理遅延(msec) | 品質(MOS) |
---|---|---|---|---|---|---|
ITU-T G.711 |
PCM | 8 | 64 | – | 0.125 | 4.10 |
ITU-T G.729Annex A |
CS-ACELP | 8 | 8 | 10 | 15 | 3.7 |
3GPP GSM 06.10 |
RPE-LTP | 8 | 13 | 20 | 3.5 |
ネットワーク上では、さらにビットレートが付け加えられます。