QoSの概要
QoSを使用することにより、音声などの特定のトラフィックをデータなどのほかのトラフィックよりも優先的に処理したり、特定のトラフィックのトラフィック量を制限したりすることができます。
QoSを使用しなかった場合スイッチはパケットの内容やサイズに関係なく、各パケットにベストエフォートで処理していきます。
信頼性、遅延限度、スループットなどの保証はなく、受信したパケットから順番に何も考えずに送信します。
QoSの優先度情報
QoSはIETFの新しい規格であるDiffServアーキテクチャに基づいて実装されます。このアーキテクチャではネットワークに入るときに各パケットを分類することが規定されています。
その分類情報はレイヤ3パケットまたはレイヤ2フレームにて伝達することができます。レイヤ2の場合は [ CoS ]、レイヤ3では [ Precedence ]または[ DSCP ]値を伝えることによりその分類情報を伝達できます。
以下はそのフレームとパケットの説明。
レイヤ2とレイヤ3の分類情報 ( 優先度情報 ) | |
Layer2フレーム |
CoS値は802.1qフレームまたはISLフレームにより伝えられます。つまりCoS値はトランクポートでのみ |
Layer3パケット |
Precedence値またはDSCP値はIPパケットにより伝えられます。IPパケットには8ビットのToSフィールド |
※ CoS値、Precedence値、DSCP値はエンドホストで割り当てるか、または伝送中にスイッチまたはルータで割り当てられます。
QoS設定例
以下、外部サイトにアクセスいたします。
https//www.mrl.co.jp/download/manual-online/opt100e/opt100e/docs/3-1qos_t.htm