PoEとは?

回答PoE(Power over Ethernet)とは、ツイストペアケーブルを使用して電源を供給するための規格です。

この 機能を利用すれば、外部電源装置(AC-DCアダプタなど)不要でIP電話端末、ネットワークカメラ、WiFiアクセスポイントなどを動作させることが可能となります。

AC-DCアダプタが不要になり、電源配線を増やしたり、テーブルタップを増設する必要がなくなります。

IP電話機の場合は、従来電話機と同等の通話品質・利便性を実現可能です。

PoE イメージ図

PoEには802.3af規格のものと独自仕様のものが存在します。(当社で推奨するIPビジネスフォンは、独自仕様のものは利用できません。)

○802.3af規格には、モードAとモードBの2種類の仕様が存在します。

PoE規格

TypeA ・・・ 1、2、3、6番ピン
TypeB ・・・ 4、5、7、8番ピン

モードA

モードAは、ツイストペアケーブル8芯のうちデータ用として使われる4芯(ピンアサインメント 1-2ペア/3-6ペア)をデータ通信線として使用して電源供給するタイプ。

モードB

このデータ通信線以外の空きペア(ピンアサインメント 3-4ペア/7-8ペア)を使用して電源供給するタイプがモードBとなります。

ここで、TypeAにおいて、
データを伝送する銅線と、電力供給する銅線が同じだとデータの送受信に悪影響があるのでは?
しかし、これは問題なくADSLの場合では1本(2芯)の電話線で電話の音声信号とADSLのデータをやり取りしていますが問題ないようになっています。

PoEも同様で、同じ銅線上でデータ伝送と電力供給を行っても影響が出ないように仕様が定められています。

IEEE802.3afでは、電力供給側の機器は、TypeAとTypeBのどちらでも選択できるようになっていますが、受電側の機器は、TypeAとTypeBのどちらでも電力供給を受けられるようになっていなければならないことになっています。

PoE対応のスイッチをご利用いただく際に、IP電話の通話品質を確保するため、QoS(Quality of Service)機能(IEEE802.1p/IP Precedence/DSCP)に対応したスイッチのご利用を推奨いたします。